中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 どーも、辰です。とてもとてもご無沙汰しております。最後に投稿した記事が7/31ですので、約2ケ月ぶりの投稿です。googleさんからの情報提供では、7月辺りからこのブログの閲覧頻度が激減しておりまして、度々更新されるアルゴリズムに振り回されつつ気力は半減・・・決してネタは尽きてはいなかったのですが、仕事の忙しさも重なってこのブログに注ぐ時間を割く事が出来ていませんでした。最近になって、また何かアルゴリズムに変更があったのでしょうか、データ的には下がり続ける前よりも更に閲覧されているような感じになっています。言い訳なのですがwこのキリの無いgoogleさんの動きには自分は反応しない事にしました。

 自分が実際にやってみて、少しでも求められる情報としてお伝え出来る事があれば、ちょっとずつでも発信していこうと思います。あくまでも自己流ですが・・・

まずなぜ今、中古の革ジャンを購入したのか

 と、長い前置きになってしまいましたが、今回はタイトル通り、 中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた! という内容です。

 私自身、中古で革ジャンを購入したのは初めてです。ただ、所有している革ジャンを丸洗いした経験は数回あります。と言うのも、リアルバイカーである身ですので走行中にゲリラ豪雨等に見舞われる事数回・・・仕方なくではありますがw元に戻す行為として丸洗いを実施しています。

 そして、なぜ今更中古で革ジャンを購入したのかという理由がこの↓動画にあります。

 そうです。VANSONです。革ジャン・・・今でこそかなり選択肢のあるアイテムだとは思いますが、私がバイクに乗る時に革ジャンを着用し始めた当時は革ツナギメーカーでクシタニとかKADOYA、俗に言うライダースでSchottやバンソン、ちょっと高嶺なLanglitzと言った所でしょうか。それ程知識もありませんでしたし、まだネットもあまり普及されていませんでしたので情報量がとても少なかったという事もあります。そんな中でアメカジ、渋カジなんていうファッションが流行り、私も例に漏れず乗っかりましたw

 Schottから始まり、VANSONのC2に手を出し、そこでこのVANSONの堅牢さに惚れ込みましたw今まで着ていた革ジャンがペラペラに感じる程肉厚で、当時はやっと本物に出会えた・・・なんて思っていたと思いますwそして、バイクに乗る時以外、街着用にもう1着!と購入したのがVANSONのエンフィールド、茶のホースハイドでした。ところが・・・

 確か20年近く前に10万円前後で上野で購入したこのエンフィールドなのですが、とにかく硬く、そして分厚い割にオイルドレザーの真冬の冷たさは尋常ではありませんw暖房等で温めてから着ないと真冬に冷感湿布を貼り付けているような・・・wただ、なぜか現在手元にあるのはこのエンフィールドで、最初に気に入って購入したC2はかなり昔に知人に譲ってしまいました。その理由を辿ってみましたが、多分貰い手が居なかったんだと思いますw更に、このエンフィールドを購入した当時、直後に私的にもっと欲しい型に出会ってしまい・・・ただ、買い直すのも勿体ないので我慢して・・・と、その時に少し後悔していた型のVANSONが今回購入した9Dになります。

中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 こちら、巨大フリマアプリで購入しましたVANSONの9Dです。↑の動画を観て触発され、色々と検索を掛けると、既に馬革は廃盤。ただ、中古市場では当時は王様だったはずのVANSONがかなりお値打ちで出回っているではありませんか!しかもダメージも殆ど無く、2010年購入との事でしたが程度はとても良いと思います。

中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 右が元から所有していた20年前に購入したエンフィールド、左が今回購入した10年落ちの9Dです。色に違いはありますが、形の違いは分かるでしょうか?

 まず、フロントにある3ヵ所のポケットが9DはすべてZIP仕様になっています。胸のポケットの角度が違います。内ポケットはエンフィールドが左右、9Dは右のみです。9Dの襟にはスナップボタンが付いているので走行時のバタ付きを抑えます。それ以外はほぼ一緒だと思います。9Dはあの定番スタンドカラーのシングルライダースの「B」の襟付きバージョンです。街着とは言ってもきっちり使い分けをする訳でもありませんので、形が同じであれば9Dの方がバイク乗りの私の使用用途には合っているのです。エンフィールドの購入後に知ってしまった悲しい過去ともこれでサヨナラですw

革ジャン丸洗いスタート!

 古着・・・洗濯機で洗える物は良いと思うんです。自分の知らない誰かがどんなに汗だくになったとしても洗えるんですから。ただ、今回の革ジャンや革靴もそうですね。染み込んだ汗や脂がそのままになっていると思うとちょっと嫌な感じになりませんか?w自分は決して潔癖ではないと思うのですが、流石にそれを思うと身に着ける気になれません・・・

 それではいよいよ洗って行きます。先に元々丸洗いの経験はあると書きましたが、今まで洗った革ジャンは全てクロム鞣しです。ベジタン等の水に弱いと言われている種類の物に対応出来るのかは分かりません。そして丸洗いしつつ裏表にする作業も何度かありますのでダメージのある物には向いていないと思います。当然ここからは自己責任のコーナーwになりますのでご了承を。

 先に洗濯後に使用するアイテムの紹介です。右から、皆大好きマスタングペースト、無印良品のホホバオイル、ダイソーの保湿クリーム、同じくダイソーのマシン油です。後半で使用しながら用途も書いておきます。

 今回は汚れ落としをしっかりと行うために水ではなくお湯に浸けたい所ですが、タンパク質が分解されやすいのでNGとの事です。浴槽にインナーのキルト地を表にした状態で水を張りアクロンです。

 約10分でこの状態、若干水が黄色っぽくなりました。まずはこのままの状態で首元や袖口等肌の触れる部分をシャンプーで洗い、表にも戻して汚れのある部分は集中して洗います。水に浸けている時点で油分は結構抜けると思います。ですのでこの時点ではしっかり汚れを落とし、油分は後でしっかり入れてあげれば良いと考えています。洗いが完了したら今度はガンガン濯ぎます。

 そしてネットに入れて脱水です。ここは私が一番皆さんに伝えておきたい部分です。紛らわしいですが、この茶色い物はバスタオルです。まず革ジャンを濯いで、またインナー側を表にした状態で更にバスタオルで包んでいます。暫く水に浸かっていた革ですのでかなり柔らかくなっています。このまま直接ネットに入れて脱水してしまうと、ネットの網目が革にめり込んでクッキリと跡が残ると思います。私も最初の頃はここで失敗しました。ですので現在は裏地にして更にバスタオルで包み、ネットに入れています。

 機械に頼るのは程々でw3分にしています。この後の陰干しがメインとなりますので、ここでは水が垂れ落ちない程度に水が切れれば良いと思います。

 脱水後にネットから出し、裏地の状態から一度表に戻して保湿の下ごしらえです。ここで最近まではデリケートクリームで水分補給をしていましたが、今は靴磨きマニア界隈で話題のダイソーの保湿クリームです。私も革製品に多数使用していますが、しっかり吸い込むし補給出来ていると思っています。コスパは最強ですwしかも弱酸性ですので相性良いかと。

 脱水直後でかなり重たい状態で水分補給、そしてこれは私だけかと思いますが、ここでホホバオイルの投入です。この後の乾燥で持って行かれてしまう水分を出来るだけ留めておきたいので保湿のダメ押しですw水分補給の上にこれを乗せて蓋をしてしまいます。全体に塗り込み、いよいよ乾燥の準備です。

中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 脱水直後に保湿クリームで水分補給、ホホバオイルで蓋をした状態がこちらです。当然ですがかなり濃い色になっています。そして購入時には折れていた襟を伸ばし、他にも皺の気になる部分は出来るだけ伸ばしてからまた裏返しにします。

丸洗いから乾燥、仕上げへ

中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 再び裏に返してから袖にバスタオルを2本詰め込みました。ここも結構重要です。ジーンズのようにヒゲやハチノスの位置をずらしたくない方には逆に不要な行為かもしれませんが、この状態でゆっくりと数日かけて乾燥させて行きます。仕上がりで皺が無くなり、ツルツルのシャフトのような袖になると思います。今回はこの日が曇りだったのでそのまま外で干しました。

 2日間裏のまま陰干し、内ポケットの内部等がサラサラな事を確認し、次に表に戻して再度2日陰干ししました。これは季節、気温の関係で答えは変わって来ると思いますので何とも言えない所です。そして出来上がったのがこの状態です。乾燥前に水分補給はしましたが、やはり油分がそれなりに抜けているようで購入時よりも1トーン明るい色合いです。そして全体を見てください。皺、分かりますか?新品とは言いませんが、ここまでリセット出来るのです。

 革にオイルを入れる前にジッパーに給油をします。これもダイソーのカー用品コーナーにある万能オイルです。ですので丸洗いとは言ってもそれ程コストは掛かりません。

中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 いよいよ仕上げです。乾燥前の保湿を実施した事でカサ付いた部分は見当たりません。このまままんべんなく全体にマスタングペーストを塗布していきます。

 オイルを入れ終えた状態です。今度は少し濃い目のカラーになりましたが、これで数日経つと馴染んで落ち着くと思います。それなりに押し込むようにオイルを入れましたが、元の皺が出てくる事もなく、袖もまだ真っ直ぐのままです。ですので、中古ですがこれから私の腕の蛇腹を刻んで仕上げます。

中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた!

 オイルを入れた直後は少しマットな感じでしたが、また日を置いてブラッシング、そして皺入れをして完成です。ホースハイドの艶感が戻りました。理想の一着ですwそして何よりもサラサラになったインナーにうっとりですw勿論変な匂いもありません。

 何度か経験のある作業でしたので失敗する事は考えていませんでしたが、予想以上の出来栄えにちょっと感動してしまいましたw

 以上、 中古で購入した革ジャンを丸洗いしてみた! でした。