【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 どうも、辰です。先週の月曜日にThe Boots Shopより連絡が入り、4/3に予約したRootsがようやく発売されるとの事です。前回の記事を書いた時点では5~6月頃には・・・なんていう話しだったのですが、 3ケ月待って遂に完成したみたいです。長かった・・・On lineでは7/18の20時に発売との事ですが、現時点(7/19)で既に6H以外のサイズはSold outみたいです。私はShopで予約していたので7/16から受け取り可能との事で17日に受け取りに。タイトルでは 【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ なんて事を書いていますが、実際には出来たてのほやほやですのでプレメンテ的な作業は軽めに行いました。それよりもこのブログでは私の思い描いていたモディファイ的な部分を綴ってみたいと思います。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 こんな私のブログでも前回の記事、このローリングダブトリオのルーツへのアクセスは結構あります。以前の私と同じ想いをしている方も多いのではないでしょうか・・・今回も即完売みたいですので、本当に手に入れたい方はやはり予約して購入するのが確実だと思われます。そして昨日実際に手に入れた私のルーツのレビューというか、受け取りからプレメンテ、仕上げの様子を紹介したいと思います。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 The Boots Shopに到着したのは7/17の15時位でした。もう梅雨も明けたみたいでかなりの猛暑です。早速店内に入ります。

 ド派手なLOROが中央で目立ちますw私的には・・・ウ~ン・・・

 大人気のCASPERです。このブーツも良いですが、今はRootsの事しか考えられませんw

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 エイジングの進んだRootsが吊るされていました。店内のレイアウトも以前から少し変わった感じです。

 何故だかは分かりませんが、このお店はコロニルの1909推しみたいです。YOUTUBEでもローダブ靴職人の栗山さんが絶賛しています。まぁ、人それぞれですのでこの商品をチョイスするかどうかは本人次第ですね。私は靴のケアは素人同然レベルですが、アッパーの油分や全体の光沢に関してはこの1909よりもサフィールのクレム1925を愛用しています。コロニルって表面の光沢は素晴らしいのですが、革への浸透がイマイチ実感出来ません。表面に膜を張ってるだけな感じがしてしまいます。水の弾きもクレムの方が上な気がします。

 受け取り時にスタッフの方から試着を勧められましたが、サイズは何度も確認していますので省略しました。それとこのルーツの説明文にある文面でちょっと質問したかった事があったので聞いてみました。「HORSEBUTTレザーはイタリアの馬原皮をタンニンなめしし、日本にて仕上げをしました特別な革です。」という部分です。イタリアで鞣しまで行っていて日本に来てから何を?と尋ねた所、イタリアではこの馬原皮を鞣すだけだそうです。着色や物によっては追加で鞣す等の作業を日本に入ってから丹念に行う事で更に品質の良い革が完成するそうです。

 もう一つ、長い付き合いになると思われるブーツの修理に関してはオールソールでも何でも全てお任せ出来るそうです。結局30分以上お邪魔してしまいました。

 それでは開封!と行きたい所ですが、この袋に取り付けられている物はRootsで使われている革の余りで作ったオマケだそうです。部屋の配線まとめにでも使って下さいとの事。何に使うかは決めていませんが、ちょっと嬉しかったですw

 それではいよいよ開封です。

 蓋を開けるとまず付属の黒紐と商品タグが入っていました。

 遂に姿を現しました。BF01 ROOTS BLACKの登場です。革製品にも色々な匂いがありますが、このルーツは野球のグローブの匂いと同じ感じです。同じ馬革でもルイスのライトニングとは全く異なります。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 ライニングはバックスキン?と思われがちですが、土踏まずの辺りからつま先にかけてキップで覆われています。

 ソールはオリジナルのコルクラバーです。既にある程度履いていますが思ったよりも柔らかく、グリップも効いていて良い感じです。

 それでは軽くプレメンテの開始です。ルーツに取り付けられていた革紐を外し、リムーバーで仕上げ材を軽く拭き取りました。出来たてと思われますのでウェスを濡らして硬く絞った状態でかなり薄めて使用しました。当然ですが汚れのような物は殆ど付着しません。

 次にデリケートクリームで潤いを。靴は出来たてでも革自体は少し乾燥していたのか、結構な勢いで浸透しました。

 切りっぱなしの部分も入念に擦り込みました。手に取るまで気付きませんでしたが、ベロはシボが入っています。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 一通り水分補給が完了したら次に油分を入れて行きます。私はこのルーツはルイスに合わせるのをメインで考えているので、茶芯は求めていません。(私のライトニングはホースハイドでベジカウではありません)ちょっと他の方とは違う育て方になるのかもしれませんが、綺麗目に履くブーツを目指しています。ですのでいつまでも黒い色を保つつもりでいるのですが、今回はプレメンテという事でクレムも黒ではなくニュートラルで油分多めの物をチョイスする事にしました。

 乾燥させて山羊毛ブラシでフィニッシュです。当然ですが艶々です。ちなみにコバの色が変わっていますがこの部分は後程。

 プレメンテ的な作業を終えて、次に私がこのROOTSを手に入れるまで妄想を膨らませていた作業に取り掛かります。モディファイというと大袈裟ですが、まずは革紐に金ゼルを取り付けます。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 出来るだけアイレットの色に近い色をと探しましたがこうやって見ると結構違いますね・・・それでも切りっぱなしの革紐よりは良い感じになったかと思っています。

 次にコイツの登場です。上で散々な事を書きましたが、アッパーに使う訳ではありません。

 ちょっとボヤケてしまいましたが、コバを着色します。このルーツの購入に当たり、一番気になっていた部分がこのコバの色です。革本来の色なのだとは思いますが、上で書いた通り私は綺麗目ワークブーツを目指しています。どちらかというと白に近いこの色だと、経年で薄汚れた感じになるのは必至です。ですので新品のこの状態のうちにある程度濃い目の色に着色してしまいます。新品の靴にペーパーを入れるのはかなり勇気が必要ですが、自分仕様に仕上げたい気持ちの方が上ですw

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 私はコバインキが嫌いですwアレって時間が経つと割れるし粉が出るし何も良い所が見つかりません。そこでコロニルの1909の登場です。ブラウンとダークブラウンで自分の気に入った色に調合します。中々色が入って行かないダルさはありますが、今まで何足かこの方法で着色して結構良い感じに収まっています。

 左がノーマル、右が2度塗り目です。まだムラもありますしコバに色が入り切っていませんが、乾燥➡拭き上げをこの後何度か繰り返します。

 色がある程度落ち着いてきたらお約束のダイソーWAXで仕上げます。私はそれ程ドレスシューズ類は所有していませんのでこのWAXで満足しています。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 コバ全体の色味を確認しながらWAXは薄く塗って仕上げました。自分の理想の色になり大満足です。この感じならば汚れもそんなに気にならないと思います。

【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ

 最後につま先に傷対策でWAXを少し厚めに塗り仕上げました。こちらもダイソーWAXの黒です。自分の思い描いていた物にかなり近付けたと思っています。

 購入の翌日には仕上げて結構な距離を履き込みました。まだ馴染むまで分からない事ではありますが、現時点での履き心地というかフィット感は今までに味わった事が無い程に最高です。かなり昔に履いたセミドレスよりも良い印象です。モチロン革自体はまだかなり硬いので、私の場合は左足の履き口付近が当たって少し痛みはありますが、これはそれこそ馴染むまでの問題だと考えています。

 ようやくスタート地点という所ですが、育て甲斐のある良い相棒として長く付き合って行ければと考えています。

 以上、 【Rolling Dub Trio】予約販売で購入したRootsのプレメンテ でした。