【IRON HEART】 666-XHS ジーンズを育てる # 糊付け編
【IRON HEART】 666-XHS ジーンズを育てる # 糊付け編
どうも、辰です。先日購入した 【IRON HEART】 666-XHS 25oz をぬるま湯でバスタブに浸け、30分位放置してから水洗いしました。この25ozは新品の状態ではノンウォッシュで糊付けされたままだそうです。洗濯でウエスト、股下共に2cm程度縮むそうなので購入時にその縮みを想定したサイズ選びと裾上げを行いました。私が「ジーンズを育てる」作業のデビューをするにあたり色々と調べた結果、リジットのまま育てると洗濯して縮むとアタリがズレてぼやけてしまうとの事で、この方法は却下しました。前回書いた通り私は通常、使用する度に洗濯してサラッとした肌触りを好みます。ですのでこの「ジーンズを育てる」という作業自体が本当はちょっとした試練です。ただ、どうせ始めるのであればトコトンやり遂げたいという気持ちもありまして一つの方法に絞りました。
私の目指している1本は「メリハリのある色落ち」をしっかりと付ける事ですので、最初にジーンズをほぼ完全に縮ませてから糊付けを行い、納得の行く所までガッツリ穿き込んで育てる方法がベストだと考えました。その後は普段通りに洗濯をしようと思っています。流れ的にはまずワンウォッシュで糊落とし→乾燥→すすぎ→脱水→糊付けです。
糊落とし→自然乾燥では完全には縮みませんでした。股下、ウエスト共に1cmほどです。ただ、この後に糊付けのために再度濡らしますので次の乾燥で良い感じになると思い、そのまま糊付けを行いました。使用した洗濯糊は100均の物です。老舗の古着屋さんの動画を参考に耳はしっかりと伸ばし、スレキを除き全体に塗り込みました。糊付け中の気温がかなり高かったので施工中に乾いてしまわないか心配していましたが、全く問題無く塗り込む事が出来ました。ヒゲやハチノスになる部分には白く泡立つ程少し多めに塗ってみましたが、使用した糊はボトル(750ml)の半分位です。
糊付け後の乾燥です。重さが尋常ではありませんw 洗濯バサミだけでは固定出来ないので、片側はベルトループからS字フックを引っ掛けて吊るしました。この工程も動画を参考にして、乾燥後に表にするのは大変だという事でこの時点で戻します。ボタンを留めて穿いた状態に近づけるために折らずに筒状に整えます。変なクセが付かないようにある程度乾燥するまでは付きっきりでシワを伸ばしていました。これが結構大変で、こっちを伸ばすとあっちが凹む・・・の繰り返しですw ただ、好天に恵まれて気温も高かったので乾燥は結構早かったです。
完全に乾燥した状態です。この画像は瞬間を捉えたのではなく、ジーンズが普通に自立しているのです。多少の風が吹いても倒れない程の安定感に思わず笑ってしまいました。それとちょっと不安になったのが、生地がカチカチです。明らかに新品の糊付けされた状態よりも硬いです。足を入れるのが大変そうなのと、試着の時にも苦労したボタンを嵌められるのか・・・馴染むまで苦労しそうですね。
糊付け完了で実装前に最後の寸法測定です。ウエストは830mm→800mmで3cmも縮んでます。ただ、新品時のウエストの寸法測定はざっくりとでしたのであまり当てになりません。
前ぐり、後ぐりは予想通りほとんど変化がありませんでした。股下は800mm→780mmです。ぴったり2cm縮みました。やはり初回だけでは完全に縮みきらなかったみたいです。私の洗いが甘かったのかも・・・
膝巾は220mm→205mmでした。
最後に裾巾は200mm→190mmです。この先暫くは洗う予定はありませんので、これ以上縮む事は無いと思います。どちらかというと伸びる方向でしょうか。育てが完了して糊落としで洗ってまた少し縮み、それでトントンかなと私は考えています。
そしてついに実装しました。と簡単に書きましたが、案の定すんなりと穿く事は出来ませんでした。とにかく硬く、足が入って行きません。最終的に寝そべった状態で足をまっすぐに延ばして突っ込みましたw それだけで5分以上の格闘です。そして問題のボタンです。こちらも指が取れてしまいそうなほど力ずくでした。全部嵌めるのにこちらも5分は掛かったと思います。ボタンホールも破壊寸前です。汗だくでもあります。完全に始める季節を間違えましたw 本来であれば秋口からが良いと思われます。 現時点では次に穿く事が憂鬱でたまりません。しかし穿けば穿くほどに馴染むと思いますのでここは気合いを入れるしかありません。なんとか穿き終えて、まず最初に2分間の屈伸の儀式です。糊付け乾燥後のツルン(実際はガサガサですが)としたデニムにシワが入ります。
ちょっとジーンズショップのオンラインショッピングのモデルさん風なポーズwでフロントから撮影です。自分で言うのも何ですが、試着室の鏡で見たシルエットよりもこの画像で見るシルエットの方が数倍格好良いと思っています。あっ、私ではなくジーンズがですよw こうやって見ると634Sも良いですが、こちらの666-XHS もかなり良いです。10cm以上裾上げしましたが、それでも足長に見えませんか?とてもスタイリッシュだと思います。
続いてサイドです。これもまたこの画像を見てテンション上がりました。太ももの辺りからのシュッとした感じが良いです。ちなみに履いているブーツはチペワのエンジニアです。私は普段はスニーカーの方が装着率が高いので、裾の位置はこの位がベストだと思っています。
最後にバックから。儀式で付けたシワがこのまま綺麗なハチノスとして残ってくれる事を祈ります。
以上、糊付け作業編でした。これから地獄の根性穿きに突入です。この記事を書いている時もボタン嵌めで痛めた指がジンジンしています・・・それでも、育て終えた時には苦労も含めて全てが良い経験になると私は信じています。いよいよスタート地点に立ったという所ですが、この先定期的に育ち具合をUPして行けたらと考えています。