【レザークラフト】ジーンズに似合う革ベルトを作る

　どうも、辰です。今回はアイアンハートの購入に伴い、せっかくなのでジーンズに似合う革ベルトを作る事にしました。レザークラフトという程の内容ではありませんが、最低限の道具は必要ですけれど革いじりを始めたいという方にはとても簡単なのでお薦めなアイテムだと思います。

　私がベルトを新調しようと決めたのは、今まで使用していたベルトにちょっとした不具合があるからです。

　こちらが現在使用しているベルトです。どこかのフリマか何かで2千円位で購入した物なのですが、金具がジーンズのベルトループに当たってしまいバックルがセンターに装着出来ません。材質も合皮でチープな感じです。今までも何度か新調しようと考えてはいたのですがいつでも出来ると思いながら後回しになっておりまして･･･この度ジーンズを購入したのを機に、重い腰を上げたという感じです。

　購入した材料は35mmのバックルとそれに合わせて巾35mm、長さ130cmの切りっぱなしのサドルレザーです。この材料でギャリソンベルトを作りたいと思います。一般的にアメカジ界隈では40mm巾が主流みたいですが、私はジーンズがメインでベルトにはあまり主張してほしくないので微妙に細めの革をチョイスしました。楽天で合計5千円程度でした。

　基本、1本の革で作るアイテムですので難易度はそれほど高い物ではありません。これから画像多めでレポートします。

　難易度はそれほど高くないと書きましたが、私個人的に結構苦手な革漉きから始めます。革の厚みは3mmです。という事はバックルを取り付ける為の折り返し部分がそのままだと6mmになってしまいます。流石に6mmにもなると段差がかなりありますし、カシメや縫製の穴開けも大変です。漉き過ぎて強度不足になるのも問題ですので1mm強漉きました。

　ザックリと漉いたら粗目のペーパーに当て板を乗せて均します。それ程深くは漉いていませんが、やるとやらないとでは装着感に差が出ると思います。

　漉いたバックル取り付け部に穴開けをします。留め金のピンが通る部分には「美錠抜き」という楕円の穴を開ける工具が専用であるみたいですが、そんなに頻繁に使用しませんし価格も結構高額なので私は所持しておりません。

　美錠抜きの代わりに4mmのハトメ抜きで2か所穴を開け、直線をカッターで切り楕円にしました。他の4か所はカシメ用です。

　折り返して縫い付けてしまうと処理が困難なので、バックルを取り付ける前に先にヘリを落とします。私は裏面も落とした後に800番のペーパーで均します。

　先に折り返し先端部をカシメました。この作業の前にバックル部のコバと留め金回転部の床面磨きは済ませてあります。それ以外の裏面部分には接着剤G17を塗っています。

　次にヒシ目打ちで糸を通す準備です。この時、留め金の折り返し部分がしっかり接着されていないと中から開いてきてしまうので、私は1時間程洗濯バサミで固定して圧着しました。そして固定されているのを確認後の作業になります。

　糸は太目の麻糸16/5号を使用しました。大した長さではないですが、糸にはしっかりと蝋引きしています。下から2穴目に黒い点が見えますが、これは普段切った糸の先に使用しているG17の黄色が固まって使用不可だったので仕方なく黒のG17を使用しました。ベルトが通れば見えない部分ですので問題ありません。

　ウエストに合わせて3mmで穴を開けました。市販のベルトでは5～6か所穴があると思いますが、ここは自作の醍醐味、完全自分仕様で1か所のみにしました。体形は維持しなくてはなりませんwただ、後からでも開けられるので今回は1か所にしておきます。

　省略してしまいましたが、購入した材料は切りっぱなしなのでテールの部分をカットしました。私はいつもこのような作業はフリーハンドでカッターを入れてしまいます。仕上げにペーパーを当てて整えればそれなりに形になります。そして「トコフィニッシュ」でコバと床面を整えます。画像は手で塗っていますが、この後にヘリ磨きを使って光沢を出します。トコフィニッシュを塗り込んだらフィニッシュ？いやいや私はまだ終了しません。