ポチる前に一呼吸。SEIKO5の購入価格について

今回は私の所有するセイコー5の中で、自身初のダイバーズモデルを購入した時の事を書こうと思います。ダイバーズモデルと言うと聞こえは良いですが、10BARや20BARなので潜る事は出来ませんw 「ダイバー風」と言った方が良いですね。この時計を購入した時に思ったのですが、同じ商品にも関わらず価格に驚く程の差があるという事です。その当時に撮っておいたスクショもありますのでその辺も含めてお話しします。

　確か1年程前だったと思います。購入したモデルは「SRPC57K1」という型番です。新品で￥15600で購入しました。以前も書きましたが、私は新品でも購入価格は2万円までと決めています。暇つぶしでネット上のウインドショッピングをしていた時に出会ってしまいました。それまでがコチラで書いたSNKE51のようなシンプルな物ばかりでしたので、この見るからにゴツゴツとした風貌にヤラレましたw まずはこの時計の紹介をさせてください。

　リューズを含みますが、外径は48mm以上あります。今1番のお気に入りのアトラスも相当ゴツいですけど、こちらはそれを上回ります。腕に装着した時の感触もかなりの重さを感じます。購入動機の一つとして、キャンプなどのアウトドアでもガンガン使える時計を1本と考えていましたので、重さはありますがかなりの頻度で愛用しています。価格もそれなりですので結構ラフに扱っていますが、それほどダメージもありません。後に書きますが、この時計も軽めの「MOD」を行っています。その部分はちょっとした失敗例なのですが、使用用途に応じた装飾という事を学んだと私は思っています。

　裏面です。裏蓋はスケルトンになっています。私にとっては初のダイバー風でしたが、今までのセイコー5は全て裏スケでしたので当たり前のように思っていました。後にアトラスを手に入れて、あちらは20BAR（裏蓋はステン）、こちらは10BARという事に気付き、裏蓋で数値は変わるのだと知りました。それともう一つ、こちらのムーブメントは「4R36」というものを使っています。通常セイコー5で使われているのは「7S26」が多いのですが、なぜかこの時計は手巻きと秒針のハック機能が付いたムーブメントを使用しています。私的には手巻きもハック機能も必要ないのですけどw と、いうのも私の所有する「7S26」の物でも日差±10秒ほどです。その日の気分や服装によって時計を選ぶ事が多いので、毎回装着時に時刻をザックリと合わせます。機械式ですし、秒単位で時刻を気にしたりはしません。なのでセイコーの中でも最もチープであろう「7S26」のムーブメントでも私は十分です。ちなみにアトラスも「7S26」です。この時計もそうならば価格はもっと安く出来るはずですよね。ただ、今まで「4R36」搭載機は所有していなかったのでそれはそれで満足しています。

　次に軽くモディファイした部分を紹介します。失敗例ですが、参考にしてください。

　購入後、最初に手に取った瞬間に違和感を感じました。御覧のように時計正面から見える部分はポリッシュで、サイドはヘアラインで曇っています。見た目的にその境目がくっきりしていてちょっと気に入りませんでした。そこで、このサイドの部分を磨き込んで一体感を出せたらと思い、時計が届いたその日の内に実行ですw 新品なのに･･･

　高級時計なんかのオーバーホールに出した後の話しで、ケースの磨きで角が取れて丸みが出てしまうなんて事をよく聞きますので、境目までマスキングして磨きました。ペーパーの#800～#3000、その後に仕上げでメタルコンパウンド（バイクのメンテ用）を使い、自分の顔が映る位までコツコツと。

　こんな感じです。この時は失敗どころか大満足でした。ギラギラです。ケース全体に一体感があり、輝きが増した事によってちょっとだけ高級感が出たような･･･作業終了後に独り言で「最初からこうしてくれよ！」なんてつぶやいていたと思いますw

　その後、ベルトを取り付けて毎日のように装着していました。そして友人達とBBQに行く事になり、その日の終わりに失敗に気付きました。サイドは汗でベタつきます。ベタつくという事は当然、一生懸命に磨いてポリッシュした所が曇るのです。特にこのような時計は活発に動くようなシチュエーションでの装着がメインな訳で･･･サイドがなぜヘアラインなのかという理由を思い知らされましたw 元から曇っていた方が綺麗に維持出来るんです。今では気になった時にちょこちょこ拭いて使用しています。ペーパーでヘアラインに戻そうと思えば可能ではありますが、この教訓を生かすために放置ですw

　最後にタイトルにある購入価格についてです。皆さんも購入時は同じ物を複数の所で調べてから購入しますよね？購入場所を決める理由には価格、サービス等色々あると思いますが、私はこの「セイコー5」に限っては価格オンリーです。どうせ自分でバラしちゃったら補償も無いですし。以前にも書きましたが品番末尾「J1」、「K1」で大体2割位の差はあります。もちろん、税込み、送料込みかどうかは当然なんですが、特にネット販売ではチェックが必要だと思います。上の画像は左が皆さんも良く知っている、真ん中を中央線が走る大型家電店で、右がアマゾンです。両方共同じ時期のものですが･･･

　価格の差を見てください！

　これは価格変動という落とし穴です。私も最初は何かの間違いではと思っていましたが、検索すると色々と分かります。これはどちらが安いという事ではなく、どちらでも価格は動く事があるという事です。前日夜にチェックしていた物が翌朝には変わっているという事も普通にあります。AIなのかどうかまでは分かりませんが、品薄になると価格が自動的に上昇するシステムが存在するらしいです。「あの店は常に安いから」と安心していませんか？いざ購入しようとアクションを起こす時は、直前にもう一度しっかりと確認した方が良いと思います。

　それとこのセイコー5の面白い所では基本逆輸入品という事もあり、価格は色々な要因で上下します。例えば海外では爆発的な人気があっても、日本国内ではイマイチだったりすると結構安く手に入れる事が出来たりします。その後ブームが日本にも来たりすると物凄いプレミアがついたり･･･私も最初にこの時計を見た時は、もしかしたら化けるかも･･･と考えましたが、結果は全く検索にも掛からない程の人気でしたw それでも自分で気に入って購入してますので、それはそれとして。そんな楽しみ方もあります。

　今回は私のセイコー5の中で最初に購入したダイバー風時計「SRPC57」の紹介と販売価格について書いてみました。また何かネタが出来たらUPしたいと思います。